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屋根材の種類を解説!種類ごとのメリット・デメリットは?

家のリフォームや新しく家を建てる際に、屋根材の種類で迷ってはいませんか?

家の雰囲気を左右するパーツのため、デザイン性が気になるところではありますが、丈夫で長持ちする屋根である事に越したことはありません。

屋根材にはそれぞれメリットやデメリットがあり、耐用年数やメンテナンスの頻度も変わってきます。

本記事では屋根材の種類とぞれぞれのメリット・デメリット、耐用年数などについて解説していきます。

屋根材の主な種類とメリット・デメリット

屋根材は主に4種類あります。

  • ・瓦
  • ・スレート
  • ・アスファルトシングル
  • ・ガルバリウム銅板

この主な4種類の中でもさらに細分化されます。

例えば、瓦は瓦でも和瓦なのか洋瓦なのかで、価格や耐用年数が変わってきますし、屋根材によるデザイン性や重さなどもチェックしておきたいポイントです。

そのため、それぞれの屋根材の特徴を知っておくことが大切です。以下で、主な4種類の屋根材の特徴について解説します。

瓦

瓦は、昔から日本でなじみ深い屋根材ですが、日本の伝統的な「和瓦」とアメリカでよく使われる「洋瓦」の2種類に分けられます。

和瓦

昔ながらの日本家屋で使われることが多い和瓦。粘土を焼き上げて作られ、波を打ったような形が特徴です。

光沢を増すため防水性を高めるため釉薬(ゆうやく)を塗った釉薬瓦と、寺や城などに使われている無釉薬瓦があります。重厚で渋めの色が多いです。

洋瓦

欧米で使われることの多い洋瓦。無釉薬の素焼き瓦を使用しています。

形はシャープで、色味はオレンジやベージュが多い事が特徴です。

瓦のメリット

耐久性が高い

瓦自体の耐久性が高いため、メンテナンスはほぼ不要です。

部分的に取り換えられる

瓦は1枚1枚分かれているので、万が一1枚割れてもそこだけ取り換えればよいので手間もコストもかかりません。

断熱性・遮音性に優れている

瓦は重なり具合から、屋根の下の野地版と防水シートの間から隙間ができるため、空気層が多くできます。そのため、断熱性に優れています。また、同じ理由から他の屋根材と比べて雨音などが響きにくいという面もあります。

瓦のデメリット

重いため耐震性が弱い

他の屋根材と比べて素材自体が重い事で耐震性に劣る場合があります。

昔ながらの瓦屋根は瓦を敷く前に泥を塗っていたため、その分重くなりがちでした。しかし現在では屋根をビスで止めているため、その分軽量化されています。

また、屋根を支える構造を丈夫なものにすれば、耐震性も高まります。

台風に弱い

20年以上前に施工されている瓦屋根だと、台風などで強風が吹いた時に飛んだり落ちたりする事があります。

最近の瓦は、瓦同士の連結を強化することで飛びにくくなっています。古い瓦屋根の場合は、防災の事も考えてリフォームしたほうが良いでしょう。

スレート

スレート

スレートとは、粘板岩を薄い板状に加工した屋根材や外壁の事を言います。粘板岩をそのまま素材にしたものは「天然スレート」と言われます。

独特な模様の青黒色が特徴です。しかし、一般的に出回っているスレートは「化粧スレート」が大半です。

「化粧スレート」は、セメントに繊維素材を混ぜて薄い板状にしたものの事を言います。

「化粧スレート」はカラーバリエーションが豊富なので、家のイメージカラーに合わせて選べるところが人気の理由です。

スレートのメリット

重量が軽く、耐震性に優れている

スレートは厚さが5~6mmほどの薄さで、粘土瓦と比べると半分ほどの重量です。
そのため、住宅への負担がかからず、地震の揺れに強いという特徴があります。

価格が安い

スレートは屋根材に多く使われるため、普及率が高いので新しく家を建てる場合など、初期コストを低く抑えられます。

施工業者の多さ

価格の安さと同じ理由で、普及率が高い事がから施工できる業者が多く、選択肢が広がります。

スレートのデメリット

耐久性・防水性が弱い

屋根は常に紫外線や雨風にさらされる事から、劣化しやすいパーツです。
その中でもスレートはコケやカビが発生しやすい事や、割れやすいという特徴があります。

塗装メンテナンスが不可欠

反りやひび割れなどの劣化が起こりやすいため、他の屋根材に比べて耐久性が弱いという点があります。
屋根の表面を保護するため、メンテナンスとして定期的な塗り替えが必要です。

アスファルトシングル

アスファルトシングル

アスファルトシングルは、アスファルトを浸透させたガラス基材の表面に、石粒を吹き付けて接着させた屋根材です。

シート状のため加工しやすく、さまざまな屋根形状に対応可能です。

カラーバリエーションが豊富で、北米の住宅では定番の屋根材としてよく使用されています。

アスファルトシングルのメリット

割れたり錆びたりしない

アスファルトシングルは、石粒で表面全体を覆っているため、傷つきにくく、防水性・耐久性に優れています。また素材自体も軽量なので、耐震性もあります。

アスファルトシングルのデメリット

強風に弱い

台風などの強風で屋根に剥がれや、破れが起きたりすることがあります。
また、劣化してくると風で表面の石粒が落ちてくることにより、屋根の見た目にも影響してきます。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼版は、表面にアルミニウムや亜鉛、シリコンのメッキを使用した薄い鉄板です。

金属の屋根材は他にトタン屋根がありますが、トタンよりも錆びにくいことから金属系屋根材の中で主流となっています。

ガルバリウム鋼板のメリット

モダンな雰囲気の屋根になりやすい

ガルバリウム鋼材という素材自体が金属製でクールな印象を与えるため、屋根材などに使用するとシンプルでスタイリッシュ、モダンな雰囲気なデザインの家になります。

金属製だが錆びにくい

ガルバリウム鋼板は、まったく錆びが発生しないわけではないですが、トタンやアルミなどの金属系屋根材に比べると、錆びにくさが歴然としています。

ガルバリウム鋼板のデメリット

へこみやすい

ガルバリウム鋼版は、フラットなデザインで薄くて軽いというメリットが、重いものやボールなどが当たった際にへこみやすいというデメリットになる事があります。

断熱性・遮音性が低い

ガルバリウム銅板自体は、断熱性・遮音性が低い傾向があります。
しかし、屋根材ではない部分で断熱性・遮音性を高くする方法もあるため、施工の際に業者に確認しておくと良いでしょう。

屋根材の耐用年数とメンテナンス頻度

屋根材の耐用年数とメンテナンス頻度

主な4種類の屋根材を紹介してきましたが、それぞれの屋根材の耐用年数はどのくらいのものでしょうか。

次で屋根材ごとの耐用年数とメンテナンスの頻度について解説していきます。

瓦の耐用年数は50年近くあり、屋根材の中では一番耐用年数が長いとされています。

しかし、古い瓦は地震や台風などの自然災害の際にずれたり、落ちたりすることもあり、15年~20年に1度メンテナンスをしておいた方が安心です。

スレート

スレートの耐用年数は20年~30年と言われています。

また、家の立地条件によって耐用年数が変化します。海沿いに建つ家や、樹木に覆われた家などは劣化が進みやすいです。

劣化したスレート屋根は雨漏りの原因となるため、定期的なメンテナンスが必要となります。

メンテナンスは、5年ごとに専門業者に依頼しましょう。

アスファルトシングル

アスファルトシングルの耐用年数は20年~30年です。

風の影響を受けやすい屋根材なので、台風や強風の後は落下や飛散などがないか確認しておきましょう。

メンテナンスは10年に1度が目安とされています。

ガルバリム鋼板

ガルバリウム鋼版の耐用年数は20年~30年と言われています。

錆びにくいとされるガルバリウム鋼板ですが、絶対に錆びないという訳ではなく、錆び部分から穴が開き、雨漏りにつながる可能性があります。

メンテナンスは15年~20年ごとに必要となります。

まとめ

屋根材の種類を解説 まとめ

主な4つの屋根材の種類とそれぞれのメリット・デメリットについて解説してきました。

屋根材の中でも、日本が昔から使用してきた瓦が1番丈夫で耐用年数が50年と長く、スレート・アスファルトシングル・ガルバリウム鋼板は20年~30年と同じくらいの耐用年数でした。

各屋根材の特徴を理解した上で、適切な頻度でメンテンナンスを行いましょう。

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